骨髄移植 2年経過したGVHDの今

入院生活

このブログの主人公はさかなです。

白血病と闘いながら、中学受験に挑みました。

その結果、関西の難関中学に合格。

そんな経験をもとに、受験勉強や闘病生活に関する情報を発信するブログです。

僕(さかな)は今年の4月から中学生になります。

僕は、小学4年生の冬に、2回目の骨髄移植をしました。

その時は、母親から血をもらいました。

先日、移植後2年が経過しましたが、GVHDとして、目に見える体の症状は

  • 肌の乾燥
  • 爪が縦に割れる(きれいに生えない)
  • 鼻や頬にシミができる
  • 歯茎が弱い
  • 髪の毛が、細い
  • 手が赤みがかっている

です。

骨髄移植の状況

移植前の治療では抗がん剤治療を2クール(数種類の抗がん剤を打ち、正常な骨髄が回復してくるまでの期間(概ね、クール1月)行いました。

僕は1度目の抗がん剤治療で寛解になりました。

治療と並行しながら、今回のドナーは母親とする決定がなされました。

そして化学療法を2サイクル終えた結果は、寛解状態、WT1が100未満、となり、移植に挑むことになりました。

僕は、移植の前処置として、抗がん剤と放射線を用いてがん細胞を死滅させました。

そして、母親から末梢血幹細胞骨髄移植という方法で血をもらいました。

GVHDとは

GVHDとは、ドナーの造血幹細胞が生着し、増えたリンパ球が輸血された方がの体を異物とみなし、攻撃することにより起こります。

GVHDには、急性GVHDと慢性のGVHDがありますが、僕は、急性GVHDは、あまり現れませんでした。

ただ、白血球がないことによる、発熱、頭痛は、好中球という値が上がってくるまであり、移植後、2週間後くらい膀胱炎がきました。

この時は、しんどく、きつかったです。

GVHDの経過推移

僕は、先日、移植後2年経過しました。

僕は、移植当初、あまりGVHDは、きつく現れませんでした。

体のぶつぶつが背中に出たのと、膀胱炎が1週間くらい続いた程度です。

移植後75日後に退院を迎えましたが、ずっと免疫をGVHDを抑えるプログラフという免疫抑制剤を飲んでいました。

そして、移植後2年経過した時に、飲まなくていいと言われました。

そこで、これまでの、GVHDと思われる体に現れた症状、6つを紹介します。

肌の乾燥

まず、”肌の乾燥”です。

よく肌が、かさかさした状態になります。

移植後半年したくらいに、手の平の皮がむけていた時もありましたが、今はその症状はありません。

その対策として僕は体に、オイルやクリームを塗っています。

僕が塗っているのはへパリンローションです。

このローションは、病院から処方されています。

爪の変形

また同じような時期に、”爪が縦に割れ”始めました。

移植して、少し時間が経過してからこの症状は出てきました。

爪の厚さが薄かったり、割れていたり、波打っていたりと、きれいには生えてこない状態です。

特によく使う、右手の人差し指や親指は、きれいに生えてきません。

ロコイドという軟膏を塗っていますが、状態はあまり変わりません。

顔のシミ

次に”鼻や頬にシミができる”です。

退院後、半年くらいして、鼻の頭や頬が赤くなりました。

これは、日焼けによるものと、マスクをしていたことによるものだと医師に言われました。

そこから、日が経つにつれ、赤い部分にシミができ始めました。

このシミがどのようになっていくのか分かりませんが、とりあえず様子を見ていこうと思います。

歯茎からの出血

さらに”歯茎が弱い”です。

歯を磨けば血がよく出ます。

歯医者に行き、歯をクリーニングをした時にも、血が出ます。

髪の毛が細い

次に”髪の毛が細い”です。

髪の毛は、くせ毛のように、巻いて、更に一本一本が細かったように思いますが、2年経過した今では、気になるような髪の毛の状態ではなくなりました。

抗がん剤治療をすると、髪の毛は全部抜けます。(ドラマなどでも描かれますよね。あれは本当です。がさーっと抜けます。)

でも、必ず生えてきます。

今、治療中の方も安心してください。

生えてきたら、毛が細いのと、天然パーマのようになりますが、髪の毛が伸びてきて何度か散髪をすると徐々にストレートになります。

治療中、髪の毛が抜けてしまうことに抵抗がある子も多いと思います。

病棟には、ウィッグの案内も置いてあります。

僕と同じ時に入院していた女の子は、普段は帽子をかぶっていましたが、外出するときなどはウィッグを用いていました。

最近はへアドネーションをしてくれる人も増えていると聞きます。

寄付してくれた髪の毛が役に立っています。

手首より先が赤い

最後は”手が赤みがかっている”です。

最初は、日焼けの影響と思っていましたが、冬場も赤いですし、今でも赤いです。

手首より先が、赤く、なっています。

生活に不便ということはありません。

まとめ

僕は、骨髄移植から2年が経過しました。

2年が経過した現在は

・肌の乾燥
・爪が縦に割れる(きれに生えない)
・鼻やほほにシミができる
・歯茎が弱い
・髪の毛が、細い
・手が赤みがかっている

が少し気になるGVHDの症状としてありますが、生活に困るようなことは、今のところ、ありません。

治療中に体重が5キロ減りましたが、今は、少しずつ、身長も伸び、体重も増えています。

平均より少し低いかな、というくらいの体格です。

ただ、まだ、生ものを食べてはいけないので、お寿司やお刺身を早く食べたいなと思いながら生活しています。

白血病で闘病されている方々が、治療がうまくいくことを祈っています。

合わせて読みたい
急性骨髄性白血病 移植後の再発 骨髄移植2回目 
治療を何とか乗り切ったさかな。人それぞれ、病気のタイプが違い、副作用も違う中で、さかなは、まだ運が良かったように思います。今なお、この病気で苦しんでいる人がたくさんいる。人からの励ましの言葉や気遣いがつらい時だって多々あります。「前向きにとか」「今は治る人も多い病気」とよく言われますが、治るかどうかは人それぞれです。そんな簡単なものじゃないし、経験した人でさえも、分からないことが多々あります。だから、同じ病気で今、治療中の人でも、このブログを見て参考になる人もいれば、まったく参考にならない人もいると思います。あくまで、さかなのケースをお伝えしたまでです。私自身、今治療中の方々の役に少しでも立てればと思いながらブログを書いています。こんなケースもあるんだなと思っていだたける程度で十分かなと思います。治療中の方や、病気のご家族の方々が少しでも穏やかな精神状態で、日々過ごされることを願っています。
骨髄移植(ミニ移植)をした時の状況
我が子は、8歳の時と10歳の時に骨髄移植をしました。8歳の時は骨髄非破壊的前処置(ミニ移植)による骨髄移植を行いました。そのあと、約2年後にも再再発しています。さかなが一回目の再発の時に行った非破壊的骨髄移植の血液数値の推移、体に起こった変化退院までに要した時間についてお話しします。
【入院中の補助金】小児がん入院患者のための補助金助成制度請求方法
このブログの主人公はさかなです。さかなは小学校入学前に急性骨髄性白血病と診断され、その後、2回再発。移植も2度行いました。そんな入院の経験をもとに情報を発信するブログです。小児慢性特定疾病医療費助成制度と特別児童扶養手当支給制度に関する説明をします。小児慢性特定疾病医療費助成制度は医療費を国や地方時自治体が一部支払ってくれる制度です。特別児童扶養手当支給制度は、ある一定の条件を満たせば、お金が支給される制度です。意外にかかる入院費。付き添い介護により収入が減る現実。将来に対する不安。その不安を少しでも和らげるため、助成金を申請しましょう。
長期入院費用 節約術
日々の生活の中で当たり前のように使えていたものが、病院ではすべて有料になってしまいます。子どもがまさか、難病により長期入院を強いられることになるとは、誰しも思わないですよね。そういった中で、入院費用が積み重なり、どんどん大きくなっていく不安感。子どものための入院保険なんて入っていないし。いつ退院できるのか分からず、長く感じる入院生活。こんなところにまでお金がかかるのかと、思いながら入院生活の付き添いをしていました。子ども病状に対する不安に加え、親としては、家族全員の生活の不安も加わってきます。とにかく自分自身ができる精一杯のことをし、がんばるしかないと言い聞かせながら入院生活を送っていました。今現在、子どもの付き添いで長期入院を強いられ、つらい思いをされている方。その方々に対し、有益な情報の一つになれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました