【第7話】早くも視線は来年度 早得割引 

中学受験リアルストーリー

関西の中学受験塾は2月から新学年だ。

浜学園も当然そう。

吾郎の成績を確認しようと、マイページを開くと、「新年度の受講講座登録 早割キャンペーンの募集」の案内が目に入った。

復習のWEB講義が無料で見ることができる特典がついている。

中学受験を撤退する気もないし、転塾も考えていない。

だから早割キャンペーンに申し込んだ方が絶対にいい。

ということで、申込むが、ふと思う。

“泣いても笑ってもあと一年とちょっとか。”

今年度受験する子たちは、今頃、どんな心境なのだろうか。

そんなことを考えながら、スマホの申込ボタンをポチっと押して契約完了。

ここからどれくらいのお金が飛んでいくのだろうかと、不安にも思う。

吾郎が小学4年生から始めた塾であるが、これまでにも結構な額をつぎ込んだ。

夏休み中は、ハマックスにも行って、浜学園と併用していた。

6年生になって、いろいろな講座が増えるのだろうか、はたまた、また個別指導をお願いしているのだろうか。

“6年生はもっと出費がかさむのだろうな”と。。。

しかし一生に一度しか受けられない中学受験。

ここまで来て、お金をケチったりして後悔はしたくない。

この思いが財布のひもを緩ませるのだ。

赤本購入

ある日、吾郎の第一志望校の過去問を買った。

中身を見るが、私自身解ける気がしない。

我が子がこんな難しい問題を解けるのか?と不安になる。

過去問をパラパラっと見るだけで、問題を読む気すらうせる。

少しでも入試に有利な情報が載っていればと思い、購入した過去問。

入試の前に吾郎が解くかもしれないと思い購入した過去問。

吾郎のモチベーションが上がるのではないかと購入した過去問。

いろいろな考えや思惑が詰まった過去問だ。

思い返せば吾郎の兄の中学受験の時にも購入した。

兄の時には、小学4年生の時に決めた第一志望校の学校の赤本を買ったが、結局、偏差値が届かず、小学6年生の春ごろ、偏差値に見合った学校の過去問を購入した。

吾郎の場合はどうなるのか。

”今回購入した、過去問の学校名が変わらず目指せますように”と思いながら、赤本を一人眺めた。

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