【第12話】冬休み中に猛追 最高レベル特訓算数

中学受験リアルストーリー

クリスマス前、吾郎が終業式を終え帰ってきた。

「やっほー、冬休みー」

くるくる回って踊りながら、喜びを表現する。

その姿を見ながら、私は、ここから勝負だと言葉に出さず、心で強く思う。

無事に最高レベル特訓算数を11月の公開学力テストで取得できた吾郎。

今Sクラスだが、やはりVクラスに上がりたい。

そのために考えたことは、「とにかく最高レベル特訓算数をやりまくる」だ。

運がいいことに5年生の最初からの最高レベル特訓算数をWEB授業として受講できる。

Vクラスの子はこれを一通り受けてきたはずだ。

吾郎がVクラスの子に追いつくには、最高レベル特訓算数をマスターするしかないと考える。

冬休み 冬期講習スタート

冬休み。

学校の宿題もあるが、とりあえず、それは後回し。

浜学園の冬期講習もあるが、並行して最高レベル特訓の算数の授業も2単元ずつ見れていけたら理想的だ。

と思っていたが、やはりそうそう甘くなかった。

浜学園の冬期講習がスタートし、吾郎は理科は1番上のクラスに入り、国語と算数はいつも通りのクラスに入った。

初日の冬期講習を終え、翌日も冬期講習。

当然、その翌日も冬期講習。

冬期講習の課題もあり、復習テストのための勉強もすると、案外最高レベル特訓の算数が進まない。

一日一単元ずつだ。

なんとなく気持ちが焦ってしまう

当然、最高レベル特訓をただ進めるだけでは意味がない。

しっかり復習もしながらマスターしていかなければ。

そういう気持ちと、早くVクラスの連中に追いつかなければという気持ちとの葛藤の中、一日一日とできるだけのことを進める。

中学受験 5年生の年末年始

6年生の中学受験に挑む子、そして親は年末年始気分を味わうのは、中学受験が終わってからだろう。

関西では1月中旬から始まる受験本番に向けて最後の確認そして体調管理に余念がないはずだ。

吾郎も来年はと思うと、”今年は少しお正月気分を”という甘えが出た。

大晦日や正月こそ、最高レベル特訓を進めることができればよかったのだが、そこは、親にも甘えがあり、ゆったりと過ごす。

勉強は午前中だけし、大晦日にはほぼ半日ゲームをした。

お正月も勉強は午前中だけにし、午後から家族それぞれがゲームをしたり、テレビを見たりと自由な時間を過ごす。

ここで、ネジが緩んでしまった。

年明け 4日から冬期講習スタート

正月三が日で最高レベル特訓の算数を2単元ずつ進めたが、4日から冬期講習スタート。

しかし、年明けの冬期講習最初の日になって、前回習った部分の宿題をやっていないことが判明。

完全に油断していた。

急いで宿題を終わせいようとするも、年末に授業を受けてから冬期講習の復習をしてなかったために完全にやり方を忘れている。

吾郎の気持ちが焦りなかなか進まなく、機嫌も悪くなり、輪をかけて進まないし、そもそも集中力がない。

「がんばってやろうとしてるのに、余計なことを言うな!!」

と吾郎の怒りが、親へと向かう。

とりぜず、最悪の答えを写すはめに。

当然、冬期講習の最終日、復習テストはぼろぼろ。

が、すぐにやってくる公開学力テスト。

とにかくそこで、どれだけの高得点をとれるか。

少しは偏差値を上げてくれますようにと心から祈る。

そしてそれが、小学5年生としてて受ける最後の公開学力テストだ。

結局、冬休み中に最高レベル特訓算数を6単元ほど進めた。

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