中学受験を塾なしで受けたいと考える人は多いと思います。
なぜなら塾代にお金がかかるから。
しかし、中学受験は、特殊な解き方や考え方が必要なため、塾なしでは困難とされています。
できればお金を掛けずに、子ども学力をアップさせたい。
そこで、検討されるのが、WEBスクールです。
通塾と比べ、コスト面が非常に安いながらも、塾の授業を画面を通して受講することができ、また、テストも受験することができます。
また塾への相談もすることができ、費用を抑えながら中学受験に挑戦したいと考える方には、検討しても良い方法の一つと思います。
WEBスクールとは
WEBスクールとは、塾の先生が授業をしている様子をビデオに録り、それを視聴し勉強するというものです。
WEBスクールの受講を子ども一人でやることは難しいですが、集中できるのであれば価値があるように思います。
ただ子ども一人では集中力を保つのは困難。
親がそばにいて、適宜、声掛けをしてあげることができれば、学習効果はあります。
WEBスクールと通塾の費用比較
浜学園の場合、Hクラスの通常授業だけで比較します。
授業料(毎月) | |
マスターコース | 29150 |
土曜マスターコース | 26400 |
WEBスクール | 20350 |
この表は、4年時の塾費用になります。
のようにWEBスクールは、通常のマスターコースと比べ月々の受講料が約9000円安いことが分かります。
(これらはあくまで、授業料だけの値段です。テキスト代や毎週行われる復習テスト代、長期休み講習は別途費用あり)
また、WEBスクールの場合は、塾までの送り迎え代を必要としません。
そのため、講習費以外にも大きく出費を減らすことができます。
WEBスクールのメリット デメリット
メリット
WEBスクールのメリットは以下の通りです。
- 時間に縛られない
- 何度も授業を見返しすることができる
- 受講料が安い
- 場所を選ばない
- 時間を有効活用できる
WEBスクールは、時間に縛られません。
入院中のさかなにとってこれは大切でした。
往診で先生が来る時間や、看護師さんが処置に来る時間は決まった時間ではありません。
そのため、途中で再生を止めることができるWEBスクールは、ぴったりでした。
また教室に行くわけではないので、通信状況が整えばどこでも受講可能です。
分からないことを見返すこともできます。
一度見て、問題を解こうとしても、授業でどのようにやっていたのか、思いだせない時があります。
ノートを見て思い出す場合もありますが、もう一度先生の授業を見ると理解が深まります。
親としてうれしいことは、受講料が安いこと。
浜学園では、クラス帯や受講内容によって違いますが、約1万円ほど受講料に差がありました。(算数・国語・理科)
また、通塾費もかからないので、費用を抑えることができます。
通塾の時間を省くこともできます。
なかなか自宅直近に学習塾があるという方は珍しいでしょう。
中には遠くから通っておられる方もおられ、片道一時間以上かけて通塾される方もいると聞きました。
やはりWEBスクールの一番のメリットは、時間を有効に使えるというところにあります。
少し脱線しますが、入院中さかなは院内学級に入っていました。
しかし、白血病の治療中は部屋から出られないので、院内学級に行くこともできませんでした。
院内学級の先生が1日に45分だけ授業をしに来てくれますが、それだけで学校の内容がすべてマスターできるはずがありません。
長期入院をする場合は、学習をどうやって継続するかを考えることがとても大切です。
そんな意味でも、WEBスクールを取り入れてよかったと思っています。
デメリット
WEBスクールのデメリットは以下の通りです。
- 緊張感がない
- 質問できない
- 他の塾生と同じ進度で、学習を進めることができない(少し遅れる)
WEBスクールの一番のデメリットは、緊張がないことです。
WEBスクールの受講は、概ね家の中です。
教室のように、みんなで勉強している訳でも、先生から質問を受けるわけでもありません。
そのため、緊張感がなく、集中力が欠けてしまいます。
これは、大人であろうとも、WEB学習で集中力を保つことは難しいと思います。
ましてや、子どもの場合、早く勉強を終わらせたい、遊びたいという気持ちが働き余計に勉強に集中できません。
先生から質問を受けることもありませんから、子どもはボーっと画面を見ているだけになりがちです。
また、分からないことがあっても、質問できません。
普段の授業では、積極的な子は、授業中であっても質問をします。
しかし、分からないことを聞こうと思えば、メールや電話になってしまい、また、子どもが自ら電話やメールをして、塾に質問することは、うちの子には無理でした。
そのため、親がメールを使い、塾に質問するようになります。
最後に、WEBスクールは、通塾生より進度が遅れてしまうことです。
授業の配信は、通常授業がすべて終わった後に、すべての教科まとめて配信。
復習テストは、授業配信日の約1週間後に届き、塾側に採点等成績を把握してもらうためには郵送が主なやりとりとなるため、時間がかかります。
習っていない部分が公開学力テストで問われることもあり、その点はデメリットとなります。
効率的WEBスクール活用法
ではWEBスクールを一番効率的に学習できる方法は何か。
- 親が子どもの側にいながら、WEBスクールを受講をすること
- 疑問点をすぐに塾など質問できる環境を作っておくこと
になります。
WEB学習を子ども一人で、受けていると、集中力が続きません。
親が側にいながら、子どもの学習を観察し、集中力が切れかけている状況がうかがえる状況になれば声掛けをしてあげましょう。
合わせて、子どもの疑問を解決できる環境を作っておきましょう。
小学生が解く問題といえど、難問が多く、親では解決しないことが多々あります。
塾の先生や、経験者など、すぐに疑問を聞ける環境を作っておき、早期に疑問を解消してあげることで、学力も伸びるでしょう。
まとめ
結論は、塾に通えるならか通った方がいいと思います。
WEBスクール学習は、子どもが一人でWEBを見るだけではあまり意味がありません。
親が一緒に見てあげるとか、問題を一緒に解くなどのサポートが必要となります。
そのサポートは、思いのほか大変です。
ただ通塾での送り迎えや、塾代などがどうしても、厳しい場合には、WEBスクールも選択肢として十分検討できると思います。
時間が拘束されますし、そして、子どもが集中していない日が続くとイライラするときもあります。
その点、塾に通っていると、その間は、掃除や洗濯、食器洗いと、家事などを進めることができます。
ただ、もし、親御さんが子どもの横で勉強を見ていて苦ではない場合には、自分も中学受験の問題を解けるようになるつもりで挑めば、WEBスクールで勉強を進めることも可能だと思います。
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