2025-06

中学受験リアルストーリー

【第26話】VクラスからSクラスへ転落

「……ああ、やっぱりな。」9月下旬、塾から帰ってきた吾郎は、車の中でこうつぶやいた。VクラスからSクラスへの降格が決まった日だった。その顔に悔しさはあったけれど、どこかホッとしたような、肩の力が抜けたような表情にも見えた。無理もない。二月の新学年開講から、ずっと必死に耐えていたのだ。Vクラスの授業は、想像以上に苛烈だった。先生の話すスピード、扱う問題の難度、容赦ないテストの結果管理――一度遅れれば、次の瞬間には置いていかれる。吾郎にとって、それは毎日が綱渡りのようだった。特に算数が致命的だった。文章題も図形問題も、解説が速すぎて授業中に理解しきれない。
中学受験リアルストーリー

【25話】お世話係さんとの面談 受験校決定

吾郎、受験校決定のための話し合い10月上旬、徐々に秋が深まり寒くなってきた。塾の面談室で、私たちは世話係さんと面談を行った。これまで、家庭では受験校について何度も話し合いを重ねてきた。最難関の第一希望の中学に挑戦するという気持ちは変わっておらず、第二希望校も受験したい旨をお世話係さんに伝えていた。そしてこの日──お世話係さんと「受験校をどうするか」を決める。