
【第19話】数々のドラマを生んだ最難関レベル特訓(1時間かけての通塾)
吾郎は、浜学園の新6年生に上がった時から最難関レベル特訓の受講資格を得ていた。ただ吾郎の通っていた浜学園の教室では、最難関レベル特訓が開校受講できず、 約1時間かかる教室まで、自力で行かなくてはならない。吾郎は、最高レベル特訓を受けるほどの偏差値を取得できていなかったため、最難関レベル特訓に行くしかなかったのだ。 最難関レベル特訓は、週1日授業がある。最難関レベル特訓がある日は、電車とバスを乗り継いで、最難関レベル 特訓の開講されている教室まで、一人で通っていた。帰りは、車で迎えに行っていたが、帰りの車内で授業の様子を聞くと、最初の授業では「友達ができなかった」と話す。一人で教室に孤立した状態で吾郎を想像すると、親として心苦しくなる。